繰り返した転職の失敗と「土方作業員」時代の絶望
正直に言うと、これまでの転職は「成功」とは言えませんでした。
期間従業員、ニート、保守点検、そして土方作業員。
振り返ると、どの仕事も長くは続きませんでした。
なぜ続かなかったのか。
答えはシンプルで、「自分に合っていなかったから」です。
■ 期間従業員という選択|お金は貯まるがスキルは残らない
高校卒業後、最初に選んだのは期間従業員という働き方でした。
結論から言うと、
👉 お金は貯まるが、将来にはつながりにくい仕事です。
実際に200万円以上の貯金はできましたが、
- 仕事は単調な繰り返し
- 数ヶ月で飽きる
- スキルとして積み上がらない
👉「このままでいいのか?」という不安は常にありました。
👤【体験談】
周りは正社員としてキャリアを積んでいるのに、自分は同じ作業の繰り返し。この時間は本当に価値があるのかと考えることが増えていきました。
また、本来であれば新卒で企業に就職し、研修を通して身につけるはずのビジネスマナーも、すべて自己学習に頼る状態。
👉つまり、
“自分で動かないと何も身につかない環境”だったということです。
とはいえ、無駄だったわけではありません。
- ビジネス書を読む
- 資格の勉強をする
- 自己分析をする
こういった時間に使えたことが、後の転職につながりました。
■ なぜ期間従業員を選んだのか|「やりたいことがなかった」
そもそも、なぜこの道を選んだのか。
👉本音はシンプルです。
「やりたいことが分からなかった」から。
実は学生時代に大手企業から内定ももらっていました。
ただ、
- 強い志望動機があったわけではない
- 中途半端な気持ちで働くのは失礼
そう考えて辞退し、期間従業員の道を選びました。
👤【体験談】
今思えばかなりリスクのある選択でしたが、この“遠回り”が後の選択肢を広げたのも事実です。
■ 保守点検の仕事|「手に職」の現実
「このままではダメだ」と考え、
次に選んだのが保守点検の仕事でした。
いわゆる「手に職」をつける仕事です。
しかし現実は甘くありませんでした。
- 24時間の緊急対応
- 休日でも呼び出し
- 実質休みにならない勤務体系
さらに、
👉給料は手取り19万円前後
👤【体験談】
休日のはずなのに会社に行く必要があったり、生活の自由度が低く「何のために働いているのか分からない」状態でした。
加えて重量物を扱う場面もあり、
👉体力的にも長く続けるのは難しいと判断しました。
■ 土方作業員時代|想像以上の過酷さ
次に選んだのが土方作業員です。
理由はシンプルで、
- ワークライフバランスが良さそう
- 手に職がつきそう
そう思ったからです。
しかし現実は真逆でした。
● 過酷な労働環境
- 夏は灼熱、冬は極寒
- 朝6時から準備開始
- 重量物の運搬(10kg〜20kg以上)
- 長時間労働+残業代なし
さらに現場では、
👉罵詈雑言が飛び交う環境
👤【体験談】
最初は「これは無理だ」と思いましたが、すぐ辞めるわけにもいかず、1年は耐えました。
● なぜ続かなかったのか
理由は明確です。
- 体力・筋力が追いつかなかった
- 労働時間と給与が見合わない
- 精神的なストレスが大きい
👉つまり、
「長く働く未来が見えなかった」
● それでも得たものはあった
ただ、この経験が無駄だったとは思いません。
- 精神的にかなりタフになった
- 自分から動く力が身についた
- 多少の暴言では動じなくなった
👤【体験談】
今振り返ると、この経験があったからこそ、次の職場での耐性が大きく変わりました。
■ 転職で学んだこと|「求人はそのまま信じるな」
この一連の転職で強く感じたのがこれです。
👉 「求人情報はすべてを語らない」
- 実際の労働時間
- 人間関係
- 現場の空気感
これらは入ってみないと分からない部分です。
だからこそ、
👉 事前のリサーチが重要
■ 自己分析から見えた「答え」
ここでようやく立ち止まりました。
そして徹底的に自己分析をしました。
その中で気づいたのが、
👉 「運転している時間が一番楽だった」
土方時代にトラックを運転しているときだけ、
不思議とストレスが少なかったんです。
■ 大型ドライバーという選択へ
ここでようやく方向性が決まりました。
👉 「運転を仕事にする」
すでに期間従業員時代に、
- 教育訓練給付金を活用
- 大型免許+牽引免許を取得
していたこともあり、
自然と大型ドライバーの道へ進むことになります。
自己分析で見えた「運転」という唯一のリラックスタイム
正直に言うと、土方作業員として働いていた時期が、これまでの中で一番きつかったです。
天候に左右される現場作業は、想像以上に過酷でした。
- 夏は立っているだけで汗が止まらないほどの暑さ
- 冬は手の感覚がなくなるような寒さ
- 10kg〜20kgの資材を運ぶ肉体労働
さらに現場では、
- 罵詈雑言が飛び交う環境
- 指示待ちではなく自分から動く必要がある
👉常に気を張り続ける状態でした。
👤【体験談】
当時は給与や労働時間に魅力を感じていましたが、実際は40時間を超える見込み残業に加え、朝早くからのサービス残業も当たり前。帰宅後は疲れすぎて何もやる気が起きず、気づけば心にも余裕がなくなっていました。
そして一番きつかったのは、
👉「常にイライラしている自分」に気づいたことです。
■ そんな中で唯一、心が軽くなる瞬間
そんな生活の中で、不思議と気持ちが落ち着く瞬間がありました。
👉それが「トラックを運転している時間」です。
土方作業の中で、3トントラックや4トン、6トンの平ダンプを運転する機会がありました。
その時間だけは、
- 罵声もない
- 重いものも持たない
- 一人で集中できる
👉まるで別の仕事をしているかのように、気持ちが楽だったんです。
👤【体験談】
「あれ?今ちょっと楽かも」と思えたのが運転中でした。今思えば、この感覚がすべての始まりでした。
■ 「楽な仕事」ではなく「合う仕事」に気づいた瞬間
ここで一つ疑問が出てきます。
👉「楽な仕事を探せばいいのか?」
答えはNOでした。
土方作業を経験して分かったのは、
👉人によって“きつい”の基準は全く違うということ。
自分の場合は、
- 重いものを運ぶ → ストレス
- 人間関係に気を使う → ストレス
- 運転する → ストレスが少ない
👉つまり、
「運転している時間が一番向いている」と気づいたんです。
■ 大型ダンプという選択肢
ここからは早かったです。
すでに期間従業員時代に、
- 貯めたお金
- 教育訓練給付金
を使って、
👉大型免許+牽引免許を取得していました。
きっかけはシンプルで、
長期連休を使って車で日本中を走り回っていた経験から、
👉「運転を仕事にするなら大型だろう」
と考えたからです。
■ 最初の不安と現実
とはいえ、大型車の運転は簡単ではありません。
教習所で初めて運転したときは、
👉「デカすぎる…これ本当に大丈夫か?」
と正直かなり怖かったです。
実際に、
👉「人を巻き込むかもしれない」というプレッシャーもありました。
そのため、免許は取得したものの、すぐに大型ドライバーとして働くことはありませんでした。
■ 現場経験がつながった瞬間
その後、土方時代に中型(3t〜6t)を運転していた経験があったことで、
👉「やっぱり運転が一番ストレスが少ない」
という確信に変わっていきました。
そして現在の会社に入社後、
- 空き地での取り回し練習
- 横乗りでの指導
といった環境が整っていたこともあり、
👉約1ヶ月ほどで一人で現場に出られるように。
👤【体験談】
最初は怖さもありましたが、慣れてくると「これなら続けられる」と初めて思えた仕事でした。
■ 長く働くために重要だったポイント
実際に働いて感じたのはここです。
👉「体を使わない=正義ではない」けど「負担が少ない」は正義
特に大きかったのが、
- 手積み・手降ろしがない
- 重機で積み込み
- ダンプアップで降ろす
👉この構造です。
これにより、
- 腰への負担が少ない
- 体力的に長く働ける
というメリットがあります。
👤【体験談】
同僚や先輩が「楽」と言う理由がやっと分かりました。これは“サボってる”ではなく、“長く働ける仕組み”なんだと。
■ 地場運行という働きやすさ
さらに、
- 地場(近距離)メイン
- 遠くても隣県
- 基本は日帰り
👉生活リズムが崩れにくいのも魅力でした。
なぜ「特装ダンプ(土壌運搬)」を選んだのか?3つの決め手
ドライバー職と一口に言っても、種類はさまざまです。
- 長距離ドライバー
- ルート配送
- 手積みメインの運搬
- ダンプ運転手
その中で自分が選んだのは、
👉「特装ダンプ(土壌運搬)」という仕事でした。
では、なぜこの仕事だったのか。
実際に選ぶ決め手になったポイントを3つに分けて解説します。
■ 決め手①:肉体労働からの解放|「ダンプアップ」という仕組み
まず一番大きかったのがこれです。
👉手積み・手降ろしがないこと
ドライバー職の中には、
- 荷物を手で積む
- 手で降ろす
- 腰や腕に負担がかかる
といった仕事も多くあります。
しかし、特装ダンプの場合は違います。
- 積み込み → 重機で行う
- 荷下ろし → ダンプアップ(荷台を傾けて一気に排出)
👉つまり、人の手で荷物を扱う場面がほぼないということです。
👤【体験談】
土方時代に重い資材を運んでいた自分からすると、「これで終わり?」と思うくらい負担が違いました。
ここで一つ疑問が出るかもしれません。
👉「それって本当に楽なの?」
答えは、YES(ただし条件付き)です。
同僚や先輩が口を揃えて「楽」と言うのは、
👉他のドライバー職(手積みあり)を経験しているからこその本音です。
■ 決め手②:ワークライフバランス|地場運行という安定
次に重要だったのが、
👉毎日家に帰れる働き方
ドライバー職の中には、
- 長距離で数日帰れない
- 不規則な生活になる
といった働き方もあります。
しかし特装ダンプの場合、
- 地場(近距離)メイン
- 遠くても隣の県程度
- 基本は日帰り
👉生活リズムが崩れにくいのが特徴です。
👤【体験談】
以前の仕事では休日でも呼び出しがあったり、生活の自由が少なかったですが、今は「仕事とプライベートを分けられる感覚」があります。
ここで少し現実的な話をすると、
👉「稼げる=長距離・不規則」になりがち
その中で、
👉「そこそこ稼げて、生活も安定する」
このバランスが取れているのが特装ダンプでした。
■ 決め手③:会社の将来性|環境リサイクルという安定分野
最後に決め手となったのが、
👉業界の安定性と将来性
土壌運搬という仕事は、
- 建設現場で出た土の処理
- リサイクル・再利用
といった、環境に関わる仕事です。
つまり、
👉景気に左右されにくく、需要がなくなりにくい分野
👤【体験談】
「この仕事、将来なくなることはないだろうな」と思えたのが大きかったです。働く上で“安心感”ってかなり重要だと感じました。
【実録】未経験から大型ドライバーになるための準備と研修
「未経験から大型ドライバーって本当になれるの?」
結論から言うと、
👉正しい順番で準備すれば、十分に可能です。
ここでは実際に自分がやった流れをもとに、
免許取得から現場デビューまでを具体的に解説します。
■ ステップ①:教育訓練給付金を活用して免許を取得
まず最初に必要なのが、大型免許です。
ただしここで問題になるのが費用。
👉大型免許+牽引免許を取得すると
合計で数十万円かかることもあります。
そこで活用したのが、
👉「教育訓練給付金」です。
※教育訓練給付金とは
→ 一定の条件を満たすと、講習費用の一部が戻ってくる制度
✔ 活用するメリット
- 実質的な負担が大きく減る
- 失業中でもスキル取得ができる
- 転職へのハードルが下がる
👤【体験談】
自分は期間従業員時代に貯めたお金と、この給付金を組み合わせて大型免許と牽引免許を取得しました。正直、この制度を知らなかったら踏み出せていなかったと思います。
✔ 注意点(ここ重要)
- 事前申請が必要な場合がある
- 対象講座かどうかの確認が必要
- 条件を満たさないと給付されない
👉「後から申請すればいいや」は危険です。
■ ステップ②:教習所で感じた“最初の壁”
いざ教習所で大型車に乗ると、最初に思うのはこれです。
👉「デカすぎる…怖い」
- 車体が長い
- 内輪差(前輪と後輪の軌道のズレ)が大きい
- 視界が普通車と違う
👤【体験談】
正直、「人を巻き込むかもしれない」という怖さはかなりありました。
ここでつまずく人、多いです。
✔ 乗り越え方のコツ
- 最初は“感覚”を掴むことに集中
- 完璧にやろうとしない
- ミスして覚える前提でOK
👉最初から上手い人はいません。
■ ステップ③:現場で活きた“中型トラック経験”
免許取得後すぐに大型に乗るのではなく、
土方時代に3t〜6tのトラックを運転していた経験が大きく役立ちました。
👉これ、かなり重要です。
- 車両感覚に慣れている
- バックや取り回しの基礎がある
👤【体験談】
いきなり大型だったら正直きつかったと思います。中型経験が“橋渡し”になりました。
■ ステップ④:入社後の横乗り研修(約1ヶ月)
未経験で入社しても、いきなり一人で運転することはありません。
自分の会社では、
👉約1ヶ月の横乗り研修がありました。
✔ 研修内容
- 空き地での取り回し練習
- 実際のルートを同乗して覚える
- 現場での動き方を学ぶ
👉いわゆる「先輩が隣に乗って教えてくれる状態」です。
✔ ここで差がつくポイント
👉「聞く力」と「素直さ」
- 分からないことはその場で聞く
- 自己流でやらない
- 言われたことをそのまま実行する
👤【体験談】
最初は不安でしたが、横に人がいる安心感はかなり大きかったです。分からないことをすぐ聞ける環境は本当にありがたかったです。
■ ステップ⑤:1人立ちまでのリアル
結果として、
👉約1ヶ月ちょっとで単独運転できるようになりました。
もちろん個人差はありますが、
- 基本操作を覚える
- 現場の流れを理解する
👉この2つができれば一人立ちは見えてきます。
■ 未経験からでも大丈夫なのか?
ここ、読者が一番気になるポイント。
👉答えはYESです。
ただし条件があります。
✔ 向いている人
- 運転が苦じゃない
- 分からないことを聞ける
- 慎重に行動できる
✔ 向いていない人
- 自己判断で動いてしまう
- 焦りやすい
- 安全意識が低い
👉大型は“ミス=事故”につながるので、ここは重要です。
まとめ:今の仕事に限界を感じているあなたへ
「もう無理かもしれない」
そう感じているなら、それはサボりでも甘えでもありません。
👉 身体と心からの“正常なアラート”です。
ここで無理を続けるとどうなるか。
疲れは積み重なり、判断力が鈍り、やがて選択肢そのものが狭くなります。
だからこそ一度立ち止まっていいんです。
ただし、一つだけ勘違いしないでほしいことがあります。
👉 転職は“逃げるため”じゃなく、“合う場所に移るため”の手段。
実際、これまでの経験を振り返ると、
- 体力的にきつい仕事
- 精神的に消耗する環境
- 条件と現実が合っていない職場
こうした場所では、どれだけ頑張っても長くは続きません。
一方で、
- ストレスが少ない作業
- 自然と集中できる時間
- 無理なく続けられる環境
👉こういう要素が揃うと、不思議と仕事は続きます。
ここで一つ自分に問いかけてみてください。
「自分はどんな瞬間に楽だと感じるか?」
その答えの中に、次の仕事のヒントがあります。
極端な話、
👉 “一番マシだった時間”を仕事にする
これが現実的で、失敗しにくい選び方です。
もちろん、どんな仕事にも大変な部分はあります。
楽なだけの仕事なんて、ほぼ存在しません。
でも、
- 無理をしないと続かない仕事
- 自然体で続けられる仕事
👉この差はとても大きい。
だからこそ、
👉 「条件の良さ」より「続けられるか」で選ぶ。
これが遠回りのようで一番近道です。
最後にもう一つだけ。
転職を考えている時、人はこう思いがちです。
「もっと我慢すべきなのでは?」
答えはケースバイケースですが、
少なくとも、
👉 限界を感じている状態での“我慢”は改善ではなく消耗です。
環境を変えることは、弱さではなく判断です。
少し視点を変えるだけで、
働き方も、生き方も大きく変わります。
あなたにとっての「無理なく続けられる仕事」は、必ずどこかにあります。


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