✅この記事でわかること
- DIYオイル交換でよくある失敗とその原因
- 重大なエンジントラブルに発展するリスク
- 各トラブルへの具体的な対策と注意点
- 安全・確実に作業するための事前準備
- 初心者が“やらかさない”ための心構え
🚨1. ドレンボルトの締め忘れ・締めすぎ
✖️起きがちなミス
- オイルを抜いたあと、ドレンボルトを締め忘れたままオイルを注入
- 締めすぎてネジ山を潰してしまう(オイルパン交換が必要になることも)
✅対策
- 必ずトルクレンチを使用(締め付けトルク:30〜45Nmが一般的)
- 新しいパッキンを付けてから締める
- 作業中に「外したボルトはすぐ戻す」クセをつける
🛢2. オイルを入れすぎる
✖️起きがちなミス
- 「念のため多めに」と注ぎすぎてオーバーフロー
→ エンジン内部でオイルが泡立ち、潤滑不良・焼き付きの原因に
✅対策
- オイル量はレベルゲージの上限ギリギリを狙わない
→ 真ん中〜7割程度が理想 - 少しずつ注いで、必ずゲージで都度確認する
⛽️3. オイルを入れ忘れる(空焚き)
✖️起きがちなミス
- 抜いたあと、注入せずにエンジンをかけてしまう
→ 数十秒で焼き付き・エンジンブローの可能性
✅対策
- 作業後にエンジンをかける前にチェックリストを確認
- 廃油処理だけで満足しない。**注入が完了しているか?**を声に出して確認するのも有効
🧽4. 廃油の処理が不完全で大惨事に
✖️起きがちなミス
- オイルパンから溢れて地面がベタベタに
- 廃油ポイ(処理箱)を使わず、廃油の保管に失敗
✅対策
- 廃油受けは容量5L以上を推奨
- 作業場には厚手のビニールシート+吸着マットを敷く
- 廃油ポイ(固める処理キット)を必ず用意する
🔍5. 使用した工具のサイズが合っていない
✖️起きがちなミス
- モンキーレンチで無理やり回してボルトを舐める
- ソケットのサイズを誤って使い、空回り・破損
✅対策
- 12mm/14mm/17mmがドレンボルトで多いが、車種ごとに必ず確認
- 工具はラチェット+ソケットセットが基本
- 無理に力をかけず、まっすぐ垂直に力を入れる
📦6. パッキン(ガスケット)の交換忘れ
✖️起きがちなミス
- パッキンを再利用してしまう
→ じわじわオイル漏れ → 駐車場に黒いシミ → エンジンオイル不足へ
✅対策
- パッキンは毎回新品に交換(1個100円程度)
- 「ワッシャー付きドレンボルトセット」がおすすめ
🧴7. オイルの粘度や規格を間違える
✖️起きがちなミス
- なんとなく5W-30を買ったけど、車は0W-16指定だった
- 欧州車にILSACオイルを使用してDPFトラブルに
✅対策
- 必ず取扱説明書で指定粘度&規格を確認
- 推奨:API SP+ILSAC GF-6(日本車)/ACEA C規格(欧州車)
🛠8. フィルター交換を忘れてしまう
✖️起きがちなミス
- 毎回オイルは交換するのに、フィルターは数年替えていない…
✅対策
- オイル交換2回につきフィルター1回が基本
- DIYでも交換可能(専用工具が必要)
🧤9. 素手で作業して肌荒れ・かぶれ
✖️起きがちなミス
- 軍手なしで作業してオイルが皮膚に直触れ
→ かぶれ・皮膚炎の原因に
✅対策
- ニトリル手袋+長袖で作業する
- 作業後はしっかり手洗い&保湿
🧱10. ジャッキアップ時の安全対策不足
✖️起きがちなミス
- ジャッキだけで作業して車が落ちかける
- ウマ未使用/地面が傾いていた
✅対策
- 必ずウマ(リジットラック)を併用
- 平坦でコンクリートの場所で作業
- 不安なら上抜き式チェンジャーで安全第一に
✅まとめ|“焦らず、一つずつ確実に”がDIY整備の鉄則
オイル交換でありがちなミスは、どれも**「一瞬の油断」や「なんとなくの作業」**から起きます。
DIYは自由で楽しい分、「整備する責任」もついてきます。
✅工具の選び方
✅使う前の確認
✅使った後の再確認
Kazuro Garageでは、こうした「ミスを防ぐ知識」を安心できる整備体験に変えるために、これからもサポートし続けます!
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