1. DIYは楽しいけど、ちょっと待った!
「愛車をもっとかっこよくしたい!」 「自分でカスタムすれば安く済むし、愛着もわく!」
車のDIYは、自分の手で理想の車を作り上げる、最高の趣味ですよね。しかし、正しい知識がないままカスタムを進めると、気づかないうちに”違法改造”となり、罰金や車検に通らないといった問題に発展することがあります。
この記事では、特に初心者がやってしまいがちな、見落としやすい違法行為を解説します。愛車を守り、安全なカーライフを送るために、この記事を読んで合法と違法の境界線をしっかりと理解しましょう。
2. 「見た目」を変えるカスタムの落とし穴
車の外装やライトは、個性を出すためにDIYされやすい部分ですが、法律で細かく定められています。
1. ライト類の”色”と”明るさ”
- 色の規定:
- ヘッドライト:白色と決められています。
- ポジションランプ・車幅灯:白色と決められています。
- ウインカー: 橙色と決められています。
- ブレーキランプ: 赤色と決められています。
- NG行為: ヘッドライトを青や黄色にしたり、ポジションランプをカラフルなLEDに変えたりすることは違法です。
- ポイント: どんなに小さくても、これらのライトの”色”を変えてはいけません。
2. ウィンドウフィルム
- 透過率の規定:
- フロントガラス: 透過率70%以上
- 運転席・助手席のサイドガラス: 透過率70%以上
- NG行為: スモークフィルムをフロントガラスや運転席・助手席の窓に貼ること。
- ポイント: プライバシーを守るためにスモークフィルムを貼りたい場合は、後部座席やリアガラスにのみ貼りましょう。
3. 外装パーツ
- NG行為:
- 車体からはみ出すバンパーやエアロパーツの取り付け。
- 鋭利な突起物があるパーツの取り付け。
- ポイント: スポイラーやバンパー、エアロパーツをDIYで取り付ける際は、車検証に記載された車体寸法(幅・長さ・高さ)を超えないか確認しましょう。
3. 「走り」を変えるカスタムの落とし穴
エンジンや足回りのカスタムは、車の性能を向上させますが、安全基準を満たさなければ違法となります。
1. マフラー
- 音量の規定:
- 近接排気騒音(アイドリング時の音量)は、96dB以下と定められています。
- NG行為: 爆音マフラーへの交換や、排気効率だけを重視したマフラーの自作。
- ポイント: 車検対応品として販売されているマフラーを選ぶようにしましょう。
2. 車高
- 最低地上高の規定:
- 9cm以上と定められています。
- NG行為: 車高調やダウンサスを使って車高を極端に下げ、最低地上高が9cm未満になること。
- ポイント: DIYで車高を調整する際は、地面から車体の一番低い部分までの高さをメジャーで測り、規定値を下回らないように注意しましょう。
4. まとめ:安全と法律を守って、楽しいDIYを!
車のDIYは、あなたの創造性を発揮できる素晴らしい趣味です。しかし、そのすべてが自由にできるわけではありません。
- ライト類: 色と明るさの規定を守ろう。
- ウィンドウフィルム: フロントと運転席・助手席の透過率に注意。
- 外装パーツ: 車体寸法からはみ出さないように。
- マフラー・車高: 騒音や最低地上高の基準を守ろう。
これらの基本的なルールを守るだけで、あなたのDIYは安全で合法的なものになります。迷ったときは、必ず専門家やプロに相談し、楽しいカーライフを送りましょう。
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