1. まさかワイパーの「値段」がビビり音の原因だったなんて…
「雨の日にワイパーを動かすたびに聞こえる『ギギギ…』という不快な音。」 「拭いた後のガラスが筋だらけで、前が見えにくい…」
誰もが一度は経験する、ワイパーのビビり音や拭きムラ。私も以前、近所のカー用品店で1,000円ちょっとの安価なワイパーに交換したところ、わずか数ヶ月でビビり音が発生し、とてもがっかりした経験があります。
「やっぱり値段の安いものはダメなのか…」そう思っていましたが、実はビビり音の原因はそれだけではありません。ワイパーの劣化は避けられないものですが、ちょっとした裏技や工夫で、寿命をグッと伸ばすことができるんです。
この記事では、ワイパーのビビり音の原因をプロの視点から解き明かし、安価なワイパーでも長持ちさせる秘訣や、私が実際に試して効果があった裏技まで、すべてご紹介します。
2. なぜワイパーはビビる?その原因はゴムの「硬化」と「角度」
ワイパーのビビり音や拭きムラは、以下の3つの原因が考えられます。
1. ゴムの劣化・硬化
- 原因: 太陽の紫外線や熱、そして経年劣化により、ワイパーゴムは時間とともに硬くなり、弾力性を失います。
- なぜビビる?: ゴムが硬くなると、ガラスのわずかな凹凸にうまくフィットできず、抵抗が増加します。これにより、ワイパーが「ガガガ」と引っかかるように動き、ビビり音が発生します。
2. ワイパーブレードの角度
- 原因: ワイパーブレード(ワイパーの骨組み部分)とガラスの接触角度が適切でない場合。
- なぜビビる?: ワイパーは、往復する際にゴムの先端が適切に寝たり起きたりすることで、スムーズな動きを保っています。しかし、ブレードの角度がずれていると、この動作ができず、ビビり音の原因となります。
3. ガラスの油膜や汚れ
- 原因: フロントガラスに付着した油膜や汚れが、ワイパーゴムの動きを妨げます。
- なぜビビる?: 撥水コーティングのムラなども、ワイパーゴムが引っかかる原因となります。
3. 【検証】ワイパーの値段と耐久性は本当に比例するのか?
結論から言うと、ある程度の値段の差は、耐久性に直結します。
安価なワイパーは、ゴムの素材や製造工程がコスト重視のため、紫外線や熱に対する耐久性が低いことが多いです。そのため、劣化が早く、数ヶ月でビビり音が発生するケースも珍しくありません。
一方、高価なワイパーは、耐久性の高い特殊なゴム素材(グラファイトゴムなど)が使われていたり、撥水効果が長持ちするようコーティングされていたりします。
カズローガレージ的アドバイス: 安価なワイパーでも、後述する長持ちさせる方法を実践すれば、寿命を延ばすことは可能です。
4. 今日からできる!ワイパーの寿命を延ばす「裏技」と「対策」
ワイパーのビビり音を解消し、長持ちさせるための対策は以下の通りです。
対策1:ワイパーゴムの「反転」裏技
- 方法: 一度ワイパーブレードからゴムを抜き取り、180度反転させて戻すだけ。
- なぜ効果がある?: ワイパーは常に一定方向に拭き上げるため、片側のエッジ(ゴムの先端)だけが早く摩耗します。反転させることで、まだ摩耗していない逆側のエッジがガラスに当たるようになり、新品のような拭き心地が復活します。
- 注意点: 全てのワイパーでできるわけではありません。また、ひび割れがひどい場合は効果がありません。
対策2:撥水コーティングで滑りをよくする
- 方法: フロントガラスの油膜をしっかりと除去し、撥水コーティングを施工する。
- なぜ効果がある?: 撥水コーティングをすることで、ワイパーの滑りが劇的に良くなり、ビビり音の発生を防ぐことができます。
- ポイント: コーティングはムラなく均一に塗りましょう。ムラがあると、逆にビビりの原因になることがあります。
対策3:ワイパーを立てておく
- 方法: 夏場の炎天下など、車を長時間停める際は、ワイパーを立てておく。
- なぜ効果がある?: ワイパーゴムがフロントガラスに密着したまま熱を浴びることで、劣化が加速します。ワイパーを立てておくことで、ゴムの温度上昇を抑え、劣化を防ぐことができます。
5. まとめ:ワイパーは「ひと手間」かけることで蘇る!
ワイパーのビビり音は、本当にストレスが溜まるものです。しかし、交換の前にできることはたくさんあります。
- 原因は、ゴムの劣化、ブレードの角度、ガラスの汚れ。
- 安価なワイパーでも、適切な対策で長持ちする。
- 長持ち裏技は、「ゴムの反転」と「撥水コーティング」。
これらの対策を試してみて、それでも改善しない場合は、ワイパーブレード自体の交換が必要かもしれません。正しい知識とちょっとした工夫で、ストレスのない快適なドライブを楽しんでくださいね!
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