Pで停車、サイドブレーキ、そしてエンジン停止時にギアを入れる理由を解説!

1. なぜサイドブレーキを引いて、さらにギアを入れるのか?

「駐車場に停めるとき、シフトレバーを”P”に入れるから、サイドブレーキだけでも大丈夫じゃないの?」

「エンジンを切るときに、わざわざ”P”から”R”や”1速”にギアを入れるって聞いたけど、本当に必要なの?」

このように、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)とギアの使い分けについて、疑問を持ったことはありませんか?特に教習所では教わったかもしれませんが、その意味や必要性を詳しく理解している人は意外と少ないものです。

この記事では、Pで停車する際のサイドブレーキの正しい使い方と、エンジン停止時にギアを入れることの重要性を、分かりやすく解説します。


2. なぜ”P”に入れるだけでは不十分なのか?

オートマチック車には、シフトレバーを”P”に入れると作動する「パーキングロック」という機能があります。これは、ミッション内部の歯車に”ロックピン”を差し込んで、タイヤの回転を物理的に止める仕組みです。

  • Pだけのデメリット:
    • 急な坂道: ロックピンに車の重さがすべてかかり、負荷が大きくなります。この状態で無理にシフトレバーを動かすと、”ガコッ”という衝撃とともに、ロックピンが破損する可能性があります。
    • 衝撃で破損: 何らかの衝撃(追突など)があった場合、ロックピンが折れてしまい、修理費用が高額になるリスクがあります。

3. サイドブレーキの役割と正しい使い方

サイドブレーキ(パーキングブレーキ)は、後輪のタイヤを物理的に固定し、車が動かないようにするものです。

  • サイドブレーキのメリット:
    • パーキングロックの負荷軽減: “P”に入れる前にサイドブレーキをしっかり引くことで、ロックピンへの負荷を軽減し、ミッションへのダメージを防ぎます。
    • 確実な駐車: “P”とサイドブレーキの二重の安全策により、万が一どちらかの機能が不具合を起こしても、車が勝手に動き出すことを防げます。

正しい停車手順

  1. ブレーキを踏んで車を完全に停止させます。
  2. サイドブレーキをしっかりと引きます
  3. シフトレバーを”P”に入れます。

この手順を守ることで、大切なミッションを守り、車の寿命を延ばすことにつながります。


4. マニュアル車でエンジン停止時にギアを入れる理由

マニュアル車でエンジンを切る際にギアを「R」や「1速」に入れるのは、車を動かないようにするための”安全対策”です。

  • なぜ必要なのか?:
    • マニュアル車には、オートマチック車の”P”のようなパーキングロック機能がありません。
    • サイドブレーキが何らかの原因で緩んでしまった場合、車が坂道などで勝手に動いてしまう危険があります。
  • エンジンブレーキの利用:
    • ギアを入れることで、エンジンの抵抗(エンジンブレーキ)を利用してタイヤの回転を止めます。これにより、サイドブレーキだけに頼ることなく、二重の安全を確保できます。

5. まとめ:二重の安全策で愛車を守る

“P”で停車するオートマチック車でも、エンジン停止時にギアを入れるマニュアル車でも、共通しているのは「二重の安全策」です。

  • オートマチック車:“P”(パーキングロック) + サイドブレーキ
  • マニュアル車:サイドブレーキ + ギア(1速またはR)

この簡単な習慣を身につけるだけで、あなたの愛車を思わぬ事故や高額な修理費用から守ることができます。

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