1. まさかワイパーのビビり音が「裏技」で消えるなんて…
今年の5月、私は愛車のN-WGN(JH2)のワイパーを新品に交換しました。これで梅雨の時期も雨の日も安心だ!と意気揚々だったのですが、それも束の間。8月に入った頃から、雨が降るたびにワイパーから「ギギギ…」というビビり音が聞こえ始め、拭きムラも目立つようになりました。
「せっかく新品にしたのに、もうダメか…」
まだ3ヶ月しか経っていないのに、また出費…と悩んでいました。ワイパーは消耗品だと分かってはいても、こんなに早く劣化するのでは、また新品を買っても同じことの繰り返しではないか、と困り果てていました。
そんな時、友人が放った一言が、私の考えを180度変えてくれたのです。 「ねぇ、ワイパーのブレードって、反転させて使えないの?」
最初は、「いやいや、ワイパーは一体型だし、そんなことできないよ」と一笑に付しました。しかし、数日後、通販サイトでワイパーの「ゴムだけ」が売られているのを目にし、ふと友人の言葉が頭をよぎりました。
「もしかして、私のワイパーも…ゴムだけ交換できるのでは?」
ダメ元で現在のワイパーブレードを外してみると、どうやらゴム部分だけをスライドさせて外すことができそうな構造になっているではありませんか!「これは…やってみる価値ありだ!」
2. ワイパーのビビり音・拭きムラはなぜ起こる?その原因と「裏技」
ワイパーのビビり音や拭きムラが起こる原因は、ワイパーゴムの劣化や摩耗です。ワイパーゴムの先端には、ガラスの曲面にフィットするように設計された「エッジ」があります。このエッジが摩耗したり、硬くなったりすると、スムーズな動きができなくなり、ビビり音や拭きムラが発生してしまうのです。
驚きの「裏技」!ワイパーゴムの反転
- 手順:
- ワイパーブレードを車体から外す。
- ワイパーブレードの端にあるストッパーを外し、ワイパーゴムをゆっくりとスライドさせて引き抜く。
- 引き抜いたゴムを180度反転させ、再びブレードに差し込む。
- ストッパーを元に戻し、ワイパーブレードを車体に取り付ける。
この「裏技」を実践してみたところ、驚くほどビビり音は消え、拭きムラも一切なくなりました!
なぜ反転で直るのか?
ワイパーゴムは、常に一定方向の力でガラスを拭いています。そのため、片側のエッジだけが早く摩耗してしまうことがあります。反転させることで、まだ摩耗していない逆側のエッジがガラスに当たるようになり、新品のような拭き心地を取り戻すことができるのです。
3. DIYでできる!ワイパーゴムの反転手順と注意点
私の愛車N-WGN(JH2)のワイパーで実際に試したところ、たった数分で完了しました。特別な工具はほとんど必要ありません。
必要な道具
- 小さなマイナスドライバーや内張り剥がし(ワイパーのストッパーを外すため)
- 軍手やタオル(手を汚さないため)
手順
- ワイパーを立てる: ボンネットを傷つけないよう、ワイパーを立てます。
- ワイパーブレードを外す: 助手席側のワイパーから外すと、作業がしやすいです。
- ストッパーを外す: ワイパーブレードの端にあるプラスチック製のストッパーを、マイナスドライバーなどで丁寧に外します。
- ゴムを抜き取る: 力を入れすぎないように、ゴムをゆっくりとスライドさせて抜き取ります。
- ゴムを反転させる: 抜き取ったゴムを180度ひっくり返します。
- ゴムを戻す: 反転させたゴムを、元のブレードに慎重に差し込みます。
- ストッパーを戻す: ストッパーをパチッと音がするまでしっかりと戻します。
- ワイパーを取り付ける: 外した手順と逆で、ワイパーを車体に取り付けます。
注意点
- 無理な力を加えない: ストッパーやゴムが破損する可能性があるので、丁寧に作業しましょう。
- ゴムの切れ目を確認: ゴムに亀裂が入っているなど、劣化がひどい場合は反転させても効果がありません。この場合は、素直に新品のゴムに交換しましょう。
4. まとめ:ワイパーは買い替えの前に「ひと手間」で蘇る!
今回の経験で、私はワイパーに対する考え方が大きく変わりました。 「ワイパーがダメになったら、すぐ新品に交換」 ではなく、 「ワイパーがダメになったら、まずは反転させてみる」 という新しい習慣ができました。
確かに、新品のワイパーブレードは高価な出費ですが、今回のようにまだゴムの状態が比較的良い場合は、たったひと手間で新品同様の拭き心地を取り戻すことができます。これは、愛車との付き合い方を変え、余計な出費を抑える、賢い選択だと私は思います。
もし、あなたのワイパーもビビり音や拭きムラに悩まされているなら、ぜひ一度、この裏技を試してみてください。きっと、その効果に驚くはずです!
5. Q&A:ワイパーに関するよくある質問
Q1:ワイパーゴムの反転は、どんなワイパーでもできますか?
A1:ワイパーブレードの構造によります。今回のようにゴムをスライドさせて抜き取れるタイプであれば可能です。ゴムとブレードが一体になっていて分解できないタイプのワイパーも存在しますので、まずはご自身のワイパーの構造を確認してみてください。
Q2:反転させてもビビり音が直らない場合はどうすればいいですか?
A2:反転させても改善しない場合は、ワイパーゴム自体の劣化が進んでいるか、ワイパーアームの角度がずれている可能性があります。ワイパーゴムのひび割れや硬化が確認できる場合は、ゴムだけ新品に交換しましょう。ワイパーアームの調整は専門的な知識が必要ですので、プロの整備士に相談することをおすすめします。
Q3:ワイパーゴムの交換時期の目安はどれくらいですか?
A3:一般的に、ワイパーゴムは1年に1回の交換が推奨されています。しかし、車の保管状況(屋根あり・なし)、使用頻度、地域(日差しの強い場所など)によって劣化速度は異なります。ビビり音や拭きムラが気になり始めたら、交換のサインだと考えましょう。
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