ドレンボルトって何?粘度って?
──エンジンオイル交換の前に知っておきたい“言葉の意味”解説集──
✅この記事でわかること
- エンジンオイル交換に出てくる専門用語の意味と役割
- 作業前に揃えておくべき工具の名前と使い方
- 「粘度って何?」をやさしく解説
- 純正オイルと社外オイルの違いと選び方
- オイル交換を怠ると何が起こるのか
🧰まずは“名前と使い方”が分かる|準備する工具とその役割
エンジンオイル交換に必要な道具は、整備初心者にとって「名前すら知らない」ものも多いかもしれません。ここでは、基本セットをわかりやすくご紹介します。
🔧・ドレンボルトレンチ(ソケットレンチ)
ドレンボルトとは、エンジン下部にある「古いオイルを抜くための蓋」のこと。このボルトを外すには、車種ごとに合ったサイズのレンチ(たいてい12mmか14mm)が必要です。
- 役割:ドレンボルトの締め・緩めに使う
- 使い方:時計回りに締める・反時計回りで緩めるのが基本
🛢・オイルパン(廃油受け)
古いエンジンオイルを抜いたときに受け止めるバケツのようなもの。密閉できるタイプだと後処理も簡単です。
- 役割:抜いたオイルを回収する
- 注意点:風で飛ばされないように、平らな場所に設置
🧽・オイルジョウゴ(じょうご)
新しいオイルを入れる際に、こぼさず注ぐための漏斗です。
- 使い方:エンジンのオイル注入口にセットして使います
🧤・軍手 or ニトリル手袋
オイルは肌につくとベタついたり肌荒れの原因になるため、手の保護は必須です。
💡ドレンボルトって結局なに?
ドレンボルトとは、「Drain=排出」の意味を持つ言葉で、
エンジン下にある、古いオイルを抜くためのフタのこと。
📌ドレンボルトの役割とは?
- エンジン内部にあるオイルを下から一気に抜くための通路を開ける
- ネジ式になっており、締めることで密閉できる
📌注意ポイント
- 締めすぎるとネジ山がなめる(潰れる)リスクあり
- ガスケット(パッキン)とセットで必ず交換しよう
🛢「粘度」って何?どれを選べばいいの?
エンジンオイルを選ぶときに必ず出てくるのがこの「粘度」。
表記例:5W-30, 0W-20, 10W-40…
📘粘度とは?
エンジンオイルの「硬さ(サラサラ or ドロドロ)」を示す数字です。
- 前の数字(例:5W):低温時の粘度 → 寒さへの強さ
- 後ろの数字(例:30):高温時の粘度 → 熱に対する保護力
🔄違いによるメリット・デメリット
粘度タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
サラサラ系(0W-20など) | 始動性が良く燃費向上 | 熱に弱く、保護力が低下しやすい |
ちょい硬め(5W-30など) | バランス型で多くの車に適合 | 燃費はやや落ちることも |
ドロドロ系(10W-40など) | 高温時に強くエンジン保護力大 | 冬場に始動しづらくなる |
🛠純正と社外オイル、どっちがいいの?
🚗まずは「純正オイル」が基本
- メーカーが推奨する性能バランス
- 適合性も保証されている
- 初心者は迷わずコレがおすすめ
🧪でも、社外オイルにもメリットあり
- 価格が安い(DIY向き)
- 高性能・スポーツ向け・ロングライフタイプなど豊富なバリエーション
- 粘度・規格が合えば使用可能
✔選び方のポイント
- 粘度が車に合っていること(取扱説明書に記載)
- API規格・ILSAC規格などの国際基準に適合しているか
- 信頼できるブランドを選ぶ(Mobil1, Castrol, Eneosなど)
🧬エンジンオイルの役割とは?
「潤滑油」という言葉通り、オイルには様々な働きがあります。
🔄主な役割
- エンジン内部の金属同士の摩擦を減らす(潤滑)
- 汚れを包み込んで分散させる(洗浄)
- エンジンを冷やす(冷却)
- 錆びを防ぐ(防錆)
- 衝撃を和らげる(緩衝)
🔁交換サイクルと「放置リスク」
🔄基本の交換目安(普通車の場合)
- 走行距離:3000~5000kmごと
- 期間:半年に1回
※軽自動車やターボ車、短距離走行中心の人はもう少し短めが理想です。
⚠交換しないとどうなる?
- オイルが劣化 → 潤滑性能ダウン
- 汚れが蓄積 → エンジン内部にスラッジ(ヘドロ)が発生
- 最悪の場合、エンジン焼き付きで走行不能に…
🔄オイルと一緒に交換すべき“消耗部品”
🔧オイルフィルター(エレメント)
- オイル内のゴミを取り除く役割
- 通常、オイル交換2回に1回が目安
- DIYでも比較的簡単に交換できる
🧷ドレンボルトのパッキン(ガスケット)
- これを交換しないとオイルがじわ漏れすることも
- 1回の交換で100円程度の部品なので、必ず毎回交換を
🧠まとめ|“名前を知るだけで”整備はグッと身近になる
エンジンオイル交換は、一見専門的に見えて、実は言葉の壁を越えればかなり身近な整備です。
「粘度って何?」「ドレンボルトってどれ?」そんな基本を知るだけで、自分で整備する勇気が出てくるはず。
✅純正オイルからスタートしよう
✅道具の名前を知ろう
✅部品交換を忘れずに
✅粘度や規格を理解しよう
Kazuro Garageでは、そんな“はじめてでも安心できる整備”を、これからも全力で応援していきます!
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