✅この記事でわかること
- 上抜き・下抜きの違いと選び方
- 方法別の必要工具とおすすめツール
- 車種別に見た抜き方の傾向と理由
- 交換作業のステップ&関連記事リンク集
- 注意点とリスク対策(人体・事故・工具の使い方)
- 初心者でも安全・確実にDIYで進められるポイント
🚗オイル交換には「上抜き」と「下抜き」がある
🔼上抜き(オイルチェンジャー使用)
オイルレベルゲージの穴からホースを入れ、上部からオイルを吸引する方法。
→ 一部車種は構造上、上抜き推奨 or 下抜き不可のこともある。
メリット
- 車をジャッキアップしなくていい
- 廃油処理が比較的きれい
- 初心者にもやさしい
デメリット
- オイルが全部抜けない可能性あり(特に古い車種)
- フィルター交換には結局下回り作業が必要
🔽下抜き(ドレンボルトを外す)
エンジン下部のドレンボルトを外し、重力で自然にオイルを排出する方法。
メリット
- 確実に抜ける(量・汚れともに)
- プロ整備工場でも主流
デメリット
- ジャッキアップが必要(危険が伴う)
- 廃油が飛び散る可能性あり
🧰必要な道具とその役割・使い方
【共通】必要なもの
- 新しいエンジンオイル(純正 or 適合品)
- オイルジョウゴ(注入用)
- 軍手/ニトリル手袋(肌荒れ・火傷防止)
- ウエス/キッチンペーパー(清掃用)
【上抜き用】
- 電動オイルチェンジャー or 手動チェンジャー
- オイル廃棄ポリ容器 or 処理箱
【下抜き用】
- ソケットレンチ(車種によりサイズ違い)
- オイルパン(廃油受け)
- ドレンパッキン(交換推奨)
- ジャッキ+ウマ or ランプ(車体持ち上げ)
🔍主要車種ごとの“推奨される抜き方”
車種 | 推奨される抜き方 | 理由 |
---|---|---|
ホンダ N-WGN(JH2) | 上抜き可 | 下抜き面倒 |
スズキ スペーシアギア | 下抜き推奨 | 下部ドレンアクセスしやすい |
トヨタ ヤリス(ガソリン) | 上抜き可 | チェンジャーでの吸引効果が高い構造 |
マツダ CX-5(ディーゼル) | 下抜き推奨 | オイル量多く、確実排出が重要 |
日産 ノート e-POWER | 上抜き◎ | 発電専用エンジン/熱効率重視設計 |
🧾【上抜き】作業ステップガイド(全6ステップ)
- ボンネットを開け、エンジンを停止し5分以上冷やす
- レベルゲージを引き抜く
- チェンジャーのホースを奥まで差し込む
- 電動 or 手動で吸引開始(5〜10分)
- ホースを抜き、注入口から新しいオイルをジョウゴで注入
- オイル量確認(レベルゲージ)&蓋を閉める
🛠【下抜き】作業ステップガイド(全7ステップ)
- 車をジャッキアップ+ウマで固定
- ドレンボルト位置確認(取扱説明書)
- オイルパンを真下に設置
- レンチでドレンボルトをゆっくり緩め、オイル排出
- 古いパッキンを取り外し、新品に交換
- ドレンを規定トルクで締め直す(例:35Nm)
- 上抜きと同様にオイルを注入→量確認→終了
⚠️オイル交換のリスクと注意点
🚨重大事故の可能性も
- ジャッキが倒れる → 車体の下敷きになる
- ドレンボルト締め忘れ → 高速走行中にオイル漏れで焼き付き
- オイル入れすぎ/不足 → エンジントラブルの原因
🛡安全対策
- 必ずエンジン停止・冷却後に作業
- ジャッキだけに頼らず、ウマで固定
- ドレンボルトはトルクレンチで締め付け管理
- 手袋着用&廃油は密閉保管
🧴エンジンオイルの人体リスクと対処
☠️リスク
- 皮膚炎・湿疹(直接触れると炎症)
- 誤飲・誤吸入(子ども・ペットに注意)
🧤対策
- ニトリル手袋+袖口カバー
- 換気の良い場所で作業
- 処理済み廃油は自治体指示に従い廃棄
🔗[初心者のための廃油処理ガイド(準備中)]
🧠まとめ|“最初の1回”を安全に乗り越えるために
エンジンオイル交換は「DIY整備の登竜門」。
でも、手順と意味を理解せずにやると危険も多い整備です。
Kazuro Garageでは、そんな「やってみたいけど不安…」を後押しするために、
- 用語の意味
- 道具の選び方
- 手順のステップ化
- リスクへの対策
これらを全力で“やさしく”伝えていきます。
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